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【対談】ブロックチェーンと物流 風穴をあける2人の見つめる未来(前編)

【対談】ブロックチェーンと物流 風穴をあける2人の見つめる未来(前編)


(辻)
ソラミツで提供しているブロックチェーン「いろは」について、まずはお聞きします。


(岡田)
「いろは」はブロックチェーンの一種です。
ブロックチェーンの原点は、ビットコインです。電子マネーを流通させるプロジェクトとして、ビットコインが生まれましたが、その技術を形成するものがブロックチェーンですね。重要なのは、あくまでビットコインが原点というところです。


 世の中には様々な需要がありますので、ビットコインのブロックチェーンとは異なるものを作ろうということで、世の中にたくさんのブロックチェーンプロジェクト作られました。これが「いろは」に繋がっていきます。

 誰でも参加できて、世界中で利用できる分散型のサービスを作って行こうとするブロックチェーンの発展の流れの中で、少しずつですが企業が使いたいと言い始め、日本では去年から動きが盛んになり始めています。

「誰でも参加できるネットワーク」という思想については魅力的ではありますが、企業の立場からすると、誰でもネットワークに参加できてしまうと、誰がネットワークを構成しているかわからなくなるなど、コンプライアンスの観点から懸念が残り、許可制で誰がネットワークに参加できるのかを判断できるような流れになっています。

 エンタープライズ向けの流れが結構でてきていまして、そもそも許可の仕組みをどう作るか、一番最適な解を作っていこうという取り組みが世界でいくつか進んでおり、大きな取り組みの一つが「Hyperledgerプロジェクト」という当社も協賛している100社以上が参加しているコンソーシアムです。あとは、金融向けのコンソーシアムである「R3」という金融向けのブロックチェーンを作りましょうというパーミッションド型のコンソーシアムがあります。

 2月に「Hyperledgerプロジェクト」は立ち上がり、当社も5月に参画し、9月には自社で独自に開発したブロックチェーン「いろは(Iroha)」を提案しました。

 当社が提案する前に、IBMとIntelが自分たちで作ったブロックチェーンを先駆けて発表されています。当社は9月に提案したわけですが、コンソーシアム内で、投票がありまして、投票の結果、「いろは(Iroha)」はインキュベーションステータスというものに採用されました。これはIBMのFabric、IntelのSawtooth Lakeに続いて世界で3番目であり、日本のスタートアップとしてここに採用されたことを誇りに感じています。ちなみに、R3も提案することが噂されています。なお、インキュベーションステータスの次には「アクティブ」というステータスがあり、IBM、Intel、ソラミツがアクティブを目指して頑張っています。


(辻)
アクティブとは具体的にどのようなステータスなんでしょうか?


(岡田)
これは、オープンソースとしてアクティブに使えますよ、という観点が半分くらいあります。オープンソースコミュニティなので、1社が開発するだけではなく、みんなで作り上げることが大事です。いろんな人たちが連携して動いていることがアクティブになるにはすごく重要なことになります。あとは実際にその技術を使って、実験をしたり、ものづくりをしたりする実績。この2つの視点から、色んな活動が形成されており、来年中にはアクティブになると予想してます。


(辻)
「いろは」は、アクティブになれそうですか?


(岡田)
 アクティブになりますよ。1番手を狙っています。アーキテクチャもいいし、ものとしては一番使いやすいと思っています。ソラミツは、地道に、世界NO1のものづくりと、実績を積み上げて行きたいと考えています。

(辻)
「いろは」においても、高速化等の課題は多くあると思いますが、スケールしていくための技術的な解決は見通せていますか?

(岡田)
絵は描けていますが、ブロックチェーンにも限界はあります。厳密に言えば、我々が作っているのはブロックチェーンではなく、分散型台帳技術となります。

最近、ブロックチェーンという言葉は、分散型台帳技術も含めて利用されることが多くなってきています。ブロックチェーンの特性を生かしながら、可能な限り社会一般で使えるための技術基盤を作り上げていきたいというのが、当社の考えです。


(辻)
ソラミツとしての展開はどう考えていらっしゃるんでしょうか。


(岡田)
当社はサービスを作る。そこに集中しています。
インターネットの世界では、GoogleやFacebookとかだと何兆、何十兆もの企業になるのに、インフラだけのところってかたいですけど、あまり大きな企業にならないですよね。当社はサービスをやる、それは一番最初から決めている事ですね。

「インフラをベースにサービスを作る」ので、常にユースケースを気にしながら、常にお客様からの要望を反映し、改善しながら作っていっています。インフラファーストではなく、技術ファーストでもない。課題、必要なサービスによってインフラを作って行く必要があります。

企業・その向こうのエンドユーザー様などに求められているサービスは何か、常に考えながらインフラとサービスを同時に作っていっているのが特徴です。BtoBで取り組んでいますが、将来的には、BtoBは無くなると思ってまして、最終的にはCにとってのいい世の中を作る為に貢献することを考えています。


(辻)
最初はBtoBのニーズを取り込みながら、サービスを一緒に作っていくと思うんですが、CtoCへの展開ってどんな感じのイメージをされているんですか?

(岡田)
CtoCのところですが、アプリケーションまで作れるチームまではいますので、フロントまで準備する事は可能です。損保ジャパン様はBtoB、KYC様はBtoBtoCなんです。


当社はコンシューマー様まで使っていただけるアプリケーションまで作り上げていく。そこが「いろは」の大きな特徴でもあって、モバイル開発向けのツールも用意をしています。モバイルツールまで準備しているのは、Hyperledgerでも当社だけで、Hyperledger内でも非常に注目されています。

【対談】ブロックチェーンと物流 風穴をあける2人の見つめる未来(後編)➡︎

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